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2026-10-20

睡眠麻酔から目覚めたら、数千万ウォンの決済を??

江南の皮膚科で睡眠麻酔中に追加施術と高額な決済が行われたとされる事件を受け、医師である筆者が、鎮静中の判断能力や同意書の有効性、追加施術の是非、患者が確認すべき点について解説する記事です。

最近、江南のある皮膚科で、睡眠麻酔中の患者に

追加の施術を行い、

当初案内されていた金額の

10倍を超える費用を決済させたという記事を読みました。

15〜20分ほどの施術を受けに行ったところ、9時間後に目が覚めたとのことで、

その間に複数の施術が追加されていたという内容でした。

もちろん、まだ捜査中の事件ですので、実際に何があったのかは、さらに見守る必要があるでしょう。

ただ、記事を読みながら少し驚いた部分がありました。

患者が睡眠麻酔中に自ら追加の施術を依頼し、同意書にも署名したという話でした。

皮膚科で睡眠麻酔を行う医師であれば、これがどれほどおかしな話か分からないはずがありません。

本日は、この話について少し書いてみたいと思います。


眠っている患者が受け答えをするというのでしょうか?

多くの方が、睡眠麻酔をすると意識が完全になくなり、

何の反応もしないと考えていらっしゃいます。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

一般に「睡眠麻酔」と呼ばれているものは、正確には鎮静(セデーション)です。

鎮静の深さによって違いはありますが、

患者が言葉を発したり、質問に答えたり、

さらには手を動かして署名までできる場合もあります。

問題は、

その時に患者が正常な判断をできているのかということです。

鎮静薬は判断力と記憶力に影響を与えます。

当時は会話をしていたとしても、目覚めた後にはまったく覚えていないこともあります。

だからといって、覚えていないすべての状況で判断能力がなかったと断定することはできませんが、

少なくとも、正常な意思決定が可能だったと仮定してはいけません。

お酒に酔いつぶれた人に契約書を差し出し、サインをもらったと考えていただくと、

少しイメージしやすいかもしれません。

サインをしたという事実と、その内容を正しく理解して同意したということは、別の話ですから。

医師であれば当然知っておくべき内容です。


ですから、私は追加の施術は行いません。

当院では、睡眠麻酔の前にすべての施術を決定しています。

どの施術を行うのか、どの部位に行うのか、費用はいくらなのか。

カウンセリングで十分にご説明し、患者様にご決定いただいてから麻酔を始めます。

そして、いったん睡眠麻酔が始まったら、決められた施術のみを進めます。

施術の途中で、患者様が別の部位もお願いしたいとおっしゃることが時々あります。

それでも行いません。

私が施術をしながら、ほかの部位も一緒に治療した方がよいと考えることもあります。

その場合も同じです。

まずは予定していた施術を終え、患者様が十分に目を覚まされてから、ご説明いたします。

必要であれば、次回の来院時に行えばよいことですから。

実際、皮膚科を運営する立場から見ると、

少し非効率なやり方かもしれません。

どうせ麻酔もしているし、患者様も希望しているのだから、

一度に済ませた方がお互いに楽ではないか、と考える方もいらっしゃるでしょう。

売上にもプラスになるでしょうし。

しかし、私はそこまでしたいとは思いません。

患者様が正しく判断できない状況で、

新しい施術を決める理由はないと考えているからです。

多少面倒でも、目が覚めてから改めてお話しすればよいのです。


睡眠麻酔が長時間に及ぶというのは

今回の事件でもう一つ理解しにくかったのは、麻酔の時間でした。

15〜20分ほどの施術を予定していたのに、9時間後に目を覚ましたという点です。

もちろん、正確な投薬記録や患者様の状態が分からないため、

何が起きたのかを断定することはできません。

薬剤を繰り返し投与した可能性もあれば、複数の薬剤を併用した可能性もあります。

個人の薬剤反応やその他の要因が影響した可能性もあるでしょう。

ただ、一般的な皮膚科の施術で日常的に経験する状況ではありません。

睡眠麻酔は、単に患者様を眠らせることではありません。

麻酔中は呼吸が抑制されたり、気道がふさがれたりすることがあり、

予想以上に深い鎮静状態に陥ることもあります。

そのため、患者様の呼吸や酸素飽和度、血圧、心拍数などを継続的に確認し、

問題が起きた際にすぐ対応できる体制が必要です。

患者様が眠っている時間が長くなるということは、

それだけ医療スタッフが患者様の状態に責任を負う時間も長くなるということです。

ただ、私にはもう一つ気になる点がありました。

そもそも15分の施術のために来院された患者様を、なぜそれほど長く眠らせておく必要があったのか。

この点は、正確な診療記録を確認しなければ分からないでしょう。


睡眠麻酔そのものが問題なのではありません。

今回の事件で、睡眠麻酔を怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、睡眠麻酔そのものを危険な施術と考える必要はありません。

健康診断で受ける鎮静内視鏡検査(睡眠内視鏡)も、同じ鎮静の原理を利用しています。

もちろん、薬剤を使用する医療行為である以上、まったくリスクがないという意味ではありません。

大切なのは、患者様に適切な薬剤を使用し、

麻酔中の状態を観察して、問題が起きた際に対応できる環境を整えることです。

私は、睡眠麻酔がどれほど安全かは、どの薬剤を使うかと同じくらい、

その薬剤をどのように管理するかにかかっていると考えています。

そして、その管理には患者様の意思決定を尊重することも含まれるべきでしょう。


追加の施術をおすすめすること自体が、間違いなのでしょうか?

皮膚科で診療していると、患者様が最初に考えていらした施術よりも、

別の施術の方が適していると判断されるケースが多くあります。

例えば、ウルセラを受けに来られたものの、実際には皮膚のたるみよりもボリュームの減少が大きな問題である場合もあります。

逆に、患者様が気にされている部分には、わざわざ施術が必要ない場合もあります。

こうした点を説明し、別の治療をおすすめするのは、医師がすべきことだと考えています。

私自身もそのように診療しています。

問題は、患者様がその提案を十分に理解し、ご自身で決められるかどうかです。

皮膚科も結局は事業であり、売上を考えないわけにはいきません。

私も皮膚科を運営している身ですから、その点を知らないふりをするつもりはありません。

ただ、売上のために、患者様の判断能力が十分でない瞬間までも利用する必要はないと考えています。

患者様がお断りになれば、そこで終わりで構いません。迷われるのであれば、次回お決めいただいても大丈夫です。

施術は、今日どうしても行わなければならないケースが、思いのほか多くないものですから。


睡眠麻酔を受ける前に

患者様にも、いくつかお伝えしたいことがあります。

睡眠麻酔を受けられる場合は、麻酔の前にどの施術を受けるのか、

費用はいくらなのかを、十分にご確認いただきたいと思います。

同意書も内容を読まれ、ご理解できない部分があれば、

説明を求めることをおすすめします。

麻酔中は誰が患者様の状態を確認するのか、

回復はどのように進むのかをお尋ねいただいても構いません。

医療スタッフにとっては慣れたことでも、患者様にとってはそうとは限りませんから。

そして、もし目が覚めた後に、同意していない施術や費用が追加されていた場合は、

すぐに決済するのではなく、まずは診療記録と明細をご確認いただきたいと思います。

もちろん、医学的に緊急の状況では、患者様の安全のために予定外の処置が必要になることもあります。

しかし、それと美容目的の追加施術を決めることは、まったく別の問題です。


結局、私が大切にしていることは、

ほとんどの医師が、患者様に最善の診療を提供しようと努力していると私は考えています。

今回の事件も、まだ事実関係がすべて確認されたわけではないため、軽々しく誰かを非難するつもりはありません。

ただ、報じられた内容が事実であれば、同じ仕事をする医師として本当に恥ずかしいことです。

患者様は、睡眠麻酔中に自分の身に何が起きているのかをすべて知ることはできません。

だからこそ、医療スタッフを信じて身を委ねるのでしょう。

私は、その信頼は思っている以上に重いものだと考えています。

当院でも、すべての患者様にご満足いただけるとは限らないでしょう。

施術の結果が期待に届かない場合もあるでしょうし、

私の判断が常に正しいとも限りません。

しかし、少なくとも、患者様が眠っている間に、ご本人が決めていない美容施術を追加するようなことは、あってはならないと考えています。

ですから、私は睡眠麻酔中に追加の施術は行いません。

大層な原則というよりも、それが正しいことだと考えているからです。

チョンダムアンズ皮膚科医院 ソウル特別市 江南区 島山大路 220 6・7階 このブログのチェックイン この場所のほかの投稿

#チョヨンミン院長 #クォンヨンシン院長

よくある質問

睡眠麻酔を受けると、意識は完全になくなるのでしょうか?

いいえ、必ずしもそうではありません。一般に言われる睡眠麻酔は正確には鎮静であり、鎮静の深さによっては、患者様が話したり質問に答えたり、手を動かして署名したりすることもできる場合があります。

睡眠麻酔中に署名した同意書だけで十分でしょうか?

署名したという事実だけで、内容を理解して同意したとみなすのは難しいと筆者は説明しています。鎮静薬は判断力や記憶力に影響を与えることがあるため、正常な意思決定が可能だったと仮定すべきではない、という立場です。

睡眠麻酔中に追加の施術を受けてもよいのでしょうか?

いいえ、筆者は睡眠麻酔中の追加施術は行わないとしています。麻酔の前に施術の種類・部位・費用を相談して患者様が決定し、麻酔中に追加の依頼があっても予定された施術のみを終え、十分に目が覚めた患者様に説明するとのことです。

睡眠麻酔を受ける前に何を確認すればよいでしょうか?

筆者は、施術の内容・部位・費用を麻酔の前に十分に確認することをすすめています。同意書は内容を読み、理解できない部分があれば説明を求めること、麻酔中に誰が状態を確認するのか、回復はどう進むのかを尋ねてもよいとしています。

同意していない追加施術の費用はどうすればよいでしょうか?

すぐに決済するのではなく、まずは診療記録と明細を確認することをすすめています。ただし、医学的に緊急の状況では、患者様の安全のために予定外の処置が必要になることもあり、これは美容目的の追加施術を決めることとは別の問題だと説明しています。

睡眠麻酔は危険なのでしょうか?

睡眠麻酔そのものを危険な施術とみなす必要はありませんが、薬剤を用いる医療行為である以上、まったくリスクがないとは言えません。麻酔中の呼吸、酸素飽和度、血圧、心拍数を継続的に確認し、問題が起きた際にすぐ対応できる体制があるかどうかが重要だと説明しています。

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